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アンチエイジング

アンチエイジング(Anti-aging):アンチエイジングとは、抗加齢、抗老化、老化防止のこと。加齢により起こる老化の原因を抑制することによって、体の機能的な衰えを予防したり、改善すること。anti(アンチ)=反対、対抗、aging(エイジング)=老化、老齢化を意味します。アンチエイジングは、医学・健康・美容分野など、幅広い範囲で用いられています。年齢を重ねても、健康で若々しく、長く、はつらつ元気に過ごせること、それがアンチエイジングです。

過酸化脂質過酸化脂質 (Lipid peroxide):脂質(不飽和脂肪酸)が活性酸素により酸化されて生成した物質。体内から排泄されず蓄積され、細胞や組織を損傷し、老化や病気の原因となります。生活習慣、飲酒、喫煙、ストレス、紫外線等が過酸化脂質の生成に影響。皮脂が酸化し、過酸化脂質がつくられると、シミやシワ、また脱毛を誘発します。過酸化脂質を抑えるには、抗酸化成分がよいと言われています。

還元 (Reduction): ある原子(分子)から電子を1つ得る反応。酸化されたものが酸素を失い元に戻る反応。 酸化と反対の反応を還元といいます。

紫外線紫外線 (Ultraviolet): 紫外線は波長によりUVA(長波長紫外線)・UVB(中波長紫外線)・UVC(短波長紫外線)の3つに分類されます。UVは、波長が短いほど有毒性が高くなります。 地上に到達するのは「UVA」と「UVB」で、私たちが普段浴びているのはUVAがほとんどです。

【UVA】真皮にあるコラーゲン・エラスチンを減少させるため、しわ・たるみの原因になります。
UVAは季節や気候に関係なく地上に到達します。曇りの日でも、窓ガラスを通過。
UVAはUVBよりも真皮に深く浸透します。

【UVB】シミ・皮膚がん・白内障・免疫低下
UVBは表皮に届き影響を及ぼします。皮膚が日焼けしたり炎症する主な原因はUVBによるものです。地上に届く紫外線量は、UVAに比べ少量ですが、UVAより有毒性が高くなります。

【UVC】とても有害性があります。オゾン層により地表にはほとんど到達しないと言われています。

お肌に悪影響を及ぼす紫外線ですが、紫外線には、体内でビタミンDを生成する働きがあります。骨を丈夫にする役割をするビタミンDは、カルシウムを体内に吸収するのを促します。

シミシミ (Age spots/Liver spots/Sun spots/Dark spots/Melasma): 皮膚は、紫外線を浴びることによりメラニン色素を作り出します。これは紫外線から皮膚を守るための防御システムです。 メラニン色素は通常、徐々に皮膚表面に押し上げられて行き、角化して角質層になり、時間をかけてゆっくりと垢として剥がれていくのが通常ですが、この循環が何かのきっかけでうまくいかずに皮膚に残って沈着したメラニン色素がシミです。

そばかす (Freckles):鼻、頬、腕、肩など、紫外線が多く当たる場所にみられる茶褐色の細かい 斑点。シミと同様、紫外線を浴びることによりメラニン色素が沈着して出来ます。遺伝的要素が多く、幼少期から見られ、思春期に著しくなります。雀卵斑(じゃくらんはん)とも呼ばれる。

チロシン (Tyrosine): タンパク質を構成する非必須アミノ酸の1つで、乳製品、肉、魚、 卵、ナッツ等のタンパク質の多い食品内に存在し、体内では、必須アミノ酸であるフェニルアラニンからつくられます。アドレナリン、ドーパミン、ノルアドレナリン等の脳内伝達物質、成長や新陳代謝に欠かせない甲状腺ホルモン、肌や髪の色をつくるメラニン色素の前駆体。メラニンが過剰につくられるとシミの原因になります。

チロシナーゼ (Tyrosinase):チロシナーゼとは、メラニン色素産生に関わる、銅イオンを含んだ酸化酵素。紫外線、外部環境等により活性酸素が発生すると、メラノサイトが活性化されます。アミノ酸の一種であるチロシンは、チロシナーゼにより酸化され、段階を経てメラニン色素が生成されます。

にきびにきび (Acne):尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)ともいう。成長期、ストレス、生活習慣など、さまざまな理由でホルモンバランスが崩れると、皮脂が過剰につくられ毛穴が詰まりやすくなります。毛穴が詰まると皮脂がたまりやすくなり、アクネ菌が繁殖しニキビが出来ます。ニキビは対処によって、後にシミになることがあるので、無理やり潰したり、紫外線を浴びるには注意が必要です。


フリーラジカルフリーラジカル (Free Radical):すべての物質は、原子から出来ています。各電子軌道に対になる電子を持つ原子(分子)は電子対と呼ばれ、対になっていない電子をもつ原子(分子)は不対電子と呼ばれます。フリーラジカルとは、この不対電子をもつ原子(分子)のことを指します。
電子は電子対だと安定しますが、不対電子は一般的に不安定で、安定した電子対を作ろうと、他の原子(分子)と共有結合をしようとするため、他の原子(分子)から1つの電子を奪ってしまいます。このように原子(分子)から1つの電子が奪われることを酸化といいます。
フリーラジカルは活性酸素と混同されがちですが、活性酸素でも不対電子を持たないものは、フリーラジカルではありません。
過剰なフリーラジカルは、シミ・しわだけでなく、老化や病気の原因となります。

メラニン色素のメカニズム(Mechanism of Melanin Production):紫外線を浴びると皮膚中に活性酸素・フリーラジカルが発生します。その刺激によりメラノサイト(メラニン生成細胞)が活性化すると、アミノ酸の1つであるチロシンが酸化酵素チロシナーゼにより酸化され、ドーパ→ドーパキノン→ロイコドーパークロム→ドーパークロムへと姿を変えていきます。そしてジヒドロキシインドール化合物を経た後、酸化・重合されメラニン色素が生成されます。

メラノサイト
メラノサイト (Melanocyte):
表皮の基底層にあるメラニンをつくる細胞のことで、表皮の細胞の約5-10%を占めます。



誘導体:誘導体とは有機化学用語の1つで、ある有機化合物の構造を一部改変し、それによって得られた化合物のことをいいます。α-リポ酸はすぐれた美肌成分ですが、その欠点を補い、よりパワフルにした化合物が、α-リポ酸誘導体 ヒスチジンジチオオクタナミド(Na/亜鉛)です。